あくまで偏見によるものだが。
自分にとっての正解というのは、周りにいる人から教えてもらえることはほとんどなく自分自身で見つける以外にないと思っている。
教えてもらってもせいぜい大ヒント止まりのような。
以前から薄々勘づいていてそろそろ吐き出したくなったのだが、リアルでのパートナーや友人知人には言いづらいからここで語ってしまう。
きっとまた思うことがあれば追記したり修正することもありそう。
例えば、
・ある仕事をこなすのにとても効果的なやり方を知っているのに、違うやり方を教えられる
・100%絶対ではなくてもほぼ確実に利益をあげられる株を知っているのに、教えない
・どうすればモテるのか知っているのに、表面的なモテノウハウしか教えてくれない
・あのときこうすれば良かったということを客観的に知っていたのに、今更になって教えてくれる
物事の本質のような部分を見抜ける人と見抜けない人の違いが、ここには存在する。
当然、何が正しくて何が間違っているかというのは人それぞれ違うので、自分的には正しいと思っても自信を持って誰かに話せる人は少ないと思う。
それに対する責任を負えるわけでもないからね。
だから教えてくれない人が多くなる。
でも、それでも本質を見抜いているのにあえて教えてくれないという人も実は多かったりする。
自分がいま苦しんでいること、悩んでいることは、それを解決して満たすことができた人から見ると何が原因なのか、どうすれば解決するのかを知っている。
それをあえて話さないようにしているもの。
いつもそこを気にしているわけではなく時には無意識のうちにそうしていることだってあるだろう。しかし基本的には意図的に隠している。
頭の中で計算したうえでそのような態度を出している。
教えない理由には何パターンが存在していて
・自分にとっては正しいが、相手にとっては正しくない可能性があるから
・そもそも意図的に教えないつもりでいたわけではなく、そこに意識が入っていなかったかそんなことに無意識だったから
・常識だと思っていたから教える必要性がないと思ったから
・相手に有益な情報を教えたくないから
・子供が自分自身で判断できるように訓練させるため
・自分で気づいてほしいという、ある種何様よと思われるような教育観点から
という感じ。
このテーマで着目しているのは、お察しの通り
・相手に有益な情報を教えたくないから
・自分で気づいてほしいという、ある種何様よと思われるような教育観点から
の2点である。
相手に有益な情報を教えたくないというのは、相手を幸せにすることが自分の幸せでないうちは武器や資源を渡したくないということである。
これは思想論みたいな部分でもあるのだが、誰もが幸せになれることがわかるなら自分が持っている情報を惜しげも無く出せるという人がいたとする。
つまりは人徳者か平和主義者。
現実問題として、このような人物が世の中に存在すると思うだろうか。
自分を犠牲にして他人を助けられるほどの余裕がある人物はこの世に存在するのだろうか。
神様?キリスト?マザーテレサ?
世間から見たら大成功した会社の創業者や経営者は、自分の資産を慈善団体などに寄付したり自分で財団を作ったりして社会貢献することがある。
これはあくまで自分自身が結果的に幸せな状態を手に入れることができたからこそできる所業である。
どんな人でも、自分の人生が最も大切であることはまず間違いない。
さらに言えば、自分を幸せにすることができない者に他人を幸せにすることなど無理なのだ。
ところで、成功者を見て妬む人間が一定数存在する。
彼らは、人として尊敬されるような手段で成功した者に対しては良い印象を持つが、そうではなく何か怪しい手段や人として尊敬されないグレーな手段で成り上がった者を軽蔑する。
例えば自分よりも若いyoutuberが、長年働いても買うことのできないような高級車をさらっと乗り回している姿を見ると悔しがったりみじめに感じてしまったりする。
それは日本の年功序列も関係しているのかもしれないが、俺はこれだけ頑張ったのにこいつはたいした努力もしないで優雅な生活を送っているのはけしからん、とつい感情的に思ってしまうせいでアンチの一員になってしまう。
もし若いyoutuberが、100%あなたでも稼げる方法を教えます(そして、仮に現実世界で100%未来予測が当たるものとする)と告知があったなら、たぶんアンチの数は一気に減る。
まぁ、いるとすればこれ以外の手段でそれなりに稼げているがこの手段のほうが稼げることがわかってしまったという人くらい。
しかし若いyoutuberからしてみれば、自分と同じように稼ぐ人がいっぱい現れると自分の立ち位置や優位性が失われることを懸念するとそのようなことはまずしないだろう。自分が稼ぎ切った状態でもない限りは。
他にわかりやすい例としては、
特に男性ならわかると思うが「童貞」かどうかの基準はほぼそのまま人生の勝ち負けを語っている。
そして仮に童貞でなくとも「経験人数」の多い少ないでやはり勝ち負けの感情を生んでしまう。
これもまた一通り遊び切った男性からすればモテるコツなどを商材にして売ったりする分には全然構わないのだが、それほどの自信がないうちは恋愛弱者の男性に教えてあげるとライバル増える可能性があるからあまり教える気にはならないと思う。自分自身のノウハウが正しいかどうかわからない側面もあるが。
これ、女性からするとうーん、と感じる部分があるかもしれない。
元々の基準が高くない人であればまだなんとか幸せでいられると思うが、大体の男性は無理だろう。
もしくは大谷選手のように、成功していてそれでいて人徳があり異性に興味のなさそうな人物でなければ幸せを感じることは(多くの男性は)難しいだろう。
一応付け加えておくと、私は大谷選手は野球選手としても人としてもとても偉大な人物であると思っているが、大谷選手に異性経験があるのかどうかは知らないし、あれだけ魅力的な男性ならないと考えることの方が難しい気がしている。
少し話が逸れたが、こう思うのであれば男性は童貞を卒業したくなるし、経験人数だって人並み以上には多くしたいと考えるわけで、こと性の話題の周りでは男女間だけでなく男性間や女性間でもさまざまなトラブルが発生する。動物としての本能からくるものかと。
また、自分で気づいてほしいという、側から見るといかにも偉そうな態度を示す謎の教育目線であえて何も教えない立場を取る人間もいる。
昨今はインターネットの登場により誰もが情報にすばやくアクセスできるようになったものの、その場その場で本質を突くような情報にアクセスすることができるのは検索のコツを知っているか元々の知識ベースがある、あるいは検索センスや目利きが効くといった人であることは間違いない。
実際のところオンライン上の情報で全てを満たすことができるわけではなく、生身の人間を知るには直接生身の人間に触れなければわからないのだが。
だが、わかっているなら教えてあげればいいと思う場面であえてわからない苦しみを与えようとする人がいる。
私の仕事柄、ことプログラミングにおいてはそのような場面が多々あるように思う。
ある素人エンジニアが、実行時にコンソールに吐き出されたエラーメッセージを見てその通りにGoogleで検索しても「一体どのページを見れば良いのか」とまず悩む。
そしてこれだと思ったページにアクセスし書かれている内容を読んで「どういうことかわからない」と再度悩む。
ソースコードに戻ってエラー箇所を確認してみるが、やはり直接の原因がわからず三度悩む。
ここでベテランエンジニアがちらっと見たところ、ものの数分で何がどうなっているのか理解してしまうが「どこが原因か分かったから教えてあげる」などとは言わずに一緒に悩むか、あわよくば無視する。
もしかするとこれはこれでれっきとした教育であるのかもしれないが、それはベテランエンジニアの個人的な考えであり、素人エンジニアからすると一刻でも早く答えを教えてほしいと思ってしまう。
受験勉強においてまずは志望校の過去問などを解かせてから解説に入るのと同じ原理だとしたら、ひょっとするとこの例はあまり良くなかったかもしれない。
語弊を恐れずに思ったことをストレートに書き殴ったままで投稿したが、正直言いたいことはまだある気がする。いや、ある。
それがうまく言語化されていないから書けていないだけであって、分かり合えるような人との会話であれば次から次へと出てきそう。
でも傾向として、本当のことを教えないのはやはり「自分の優位性を失いたくないから」であることに起因するのではないかと思う。
だからこういうことをなかなか話し出すことができない。
勢いでつらづらと書いてはみたものの、こうした「感覚的に感じていることをうまく文字にする作業」はやっぱり難しいと感じた今日この頃。
もっとうまく話したり書いたりできないものか。
また思うことがあれば書き足すなり、別の記事にして話そうと思う。